
流行りとかブームとかは追い始めるとキリがなく、ひと時も気を抜かず先頭を目指してずっと走り続けなければすぐ置いて行かれます。
走り続けることには体力やエネルギーが必要ですが、永遠と追いかける人、新たに追いかける人がいるので、流行りそのものは無くなりません。
いつの日か、追い続けるマジョリティの一員を辞める決心がつき、その螺旋から抜けて、
時代に関わらずずっと変わらずあり続けるものやスタイルに美徳を感じるようになっていました。
が今年は、良くも悪くも色んなことに乗っかる一年にしようとバレンタイン商品を考えました。
ボンボンショコラのような小さくも濃厚なものが良く、スライスしたシュトレンを販売しています。
シュトレンはドイツの発酵菓子で、クリスマス4週間前からちょっとずつスライスして食べる伝統があります。
お酒に漬け込んだナッツやフルーツを生地に混ぜ込み、しっかりと焼き上げ、バターと粉糖でコーティングするので日持ちもします。
時の経過によって、糖のなじみ、アルコールの揮発によるまろやかさ、風味や食感の変化などの熟成感を楽しむことができます。
こだわりすぎると、フルーツをドライにする時間や漬け込む期間を合わせると数ヶ月前から製造に取り掛かるやりがいのある商品でもあります。
一説では、日本ではじめて製造販売したのは1969年の福岡の千鳥饅頭総本舗とも言われています。
2010年代後半のパンブームに乗って、今やクリスマスシーズンにはスーパーに並ぶほど大衆的になりました。
今シーズンは、カカオのシュトレンになります。
3種類のレーズン、セミドライりんご、アーモンド、マカダミアナッツ、有機カカオニブをラム酒とマルサラ酒、赤ワインに漬け込み
生地にはカカオパウダー、エスプレッソ粉、数種類のスパイス、有機チョコレート、ぶどう酵母、ヨーグルト酵母を混ぜ込み、カカオのマジパンを巻き込み、焼き上げました。
カカオの香りと、濃厚で複雑な味わい、チョコレート感のあるアフターテイストを楽しむことができ、小さくとも満足感があります。
シュトレンという名前だと、どうしてもクリスマスを連想させるので
“濃厚発酵菓子”としてテーマを変えて作り続けられたらと考えています。
基本的にはスライスでの販売を予定しています。
朝の糖分チャージ、お昼のおやつ、はたまたプレゼントとしてご利用いただけると幸いです。


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