全粒粉ベーグル

ベーグルは今までほとんど食べたことがありませんでした。

今みたいにベーグル専門店がたくさんあることもなく、

学校給食で食べることができる種類のパンではなく、

パン屋さんに行っても選択肢に入ってこないものでした。

重くて硬くて味がしない

引きが強いので、サンドイッチとして食べようと思っても

ハムやサーモンなど、具材が固体ならいいけれど、

柔らかいクリームだと中身が飛び出て食べづらそうなど

何かとマイナスイメージが先行していました。

それと同時に、ニューヨークでは朝食の定番であったり、

日本にも熱狂的なファンがいるパンという認識もありました。

そんなベーグルを愛する人たちは、何にそんなに惹かれているのか。

ベーグルを作るにあたって、色々と考えました。

まずはじめに、見た目がかわいらしいです。

ぽてんとした丸いフォルム

発酵するために小さくなった真ん中の穴

ベーグルを作る工程でできる特有のツヤ感

かわいいだけかと思いきや美しいタイプもあり、

スタイリッシュな繋ぎ目、焼き色のコントラスト

何かをサンドしたときの断面の造形美もあります。

また、専門店は何十種類もラインナップがあるほど

応用を利かせられるパンでもあります。

具材を練り込んだり、巻き込んだり、上部にトッピングしたり

サンドイッチも甘い系、塩っぱい系どちらもいけます。

パッと見て“ベーグル”と分かるアイデンティティな形

にも関わらずバラエティに富んでいる点など

自由度が高いパンでありながらブレない見た目には

自分の愛する一品を見つけたい気持ちを高めます。

オリジナルがシンプルで魅力的ながら、多様な派生やカスタマイズ性がある点は

人気なキャラクターがもつ魅力と同等な存在感があります。

内面の話では、

小麦粉と水と塩と酵母とちょっとの蜂蜜でできるベーグル

原材料だけで見ると、バゲットのようなリーンなパンです。

油脂などが入っていないので、ベーグルはヘルシーと言われます。

特徴としては、焼く前に茹でるところです。

茹でることで、生地の表面をアルファ化させ、

それによってモチモチな食感が生まれます。

米や餅に通ずる食感なので、受け入れやすく愛されやすいです。

また食感もモチモチ系から始まり、

今やフカフカ系やムギュムギュ系などもあり

自分好みの食感を見つける楽しみもあります。

SKAKのベーグルはミチミチ系です。

有識者の方に何度も試食していただき、ご意見をもらい出来上がりました。

「ベーグルは詰まれば詰まるほど良い」

のお言葉のもと、ミッチミチに詰まった配合になっています。

ですので、かぶりつくより薄くスライスして召し上がっていただきたいです。

面倒な方はぜひ一口サイズにちぎってみてください。

それでも生地が詰まっているので咀嚼回数は多くなります。

噛めば噛むほど小麦の味、旨み、甘みがダイレクトに伝わってきます。

また、しっかりと焼き込んでいるための化学反応により香ばしい風味が溢れます。

そのままでも美味しく召し上がれます。

が、バターやオリーブオイル、チーズともよく合います。

シンプルですが満足できる商品となっています。

ぜひお試しください!

たまに“ハグベーグル”という名のもと

繋ぎ目が手の形をしたベーグルをつくっています。

特に味は変わらないのですが、なんか良い感じですので

こちらもぜひよろしくお願いします!

コメント